京都府立医科大学附属病院卒後臨床研修 周産期(小児科)重点プログラム
京都府立医科大学附属病院には、卒後臨床研修の一環として、周産期(小児科)重点プログラムがあります。これは、小児診療を卒後研修の時からしっかりと学びたい方向けのプログラムです。1年次は大学病院と市中病院(協力病院)のいずれかで研修し、2年次は大学病院で研修します。大学病院では、小児科だけでなく、NICUや小児外科などの専門的な科でも研鑽を積むことができます。

更に大きな特徴は、2年次必修科目の救急と地域医療を福井愛育病院で研修することです。福井愛育病院は、福井市内に位置し、地域密着型で小児科・産婦人科に特化した病院です。大学病院では学べない小児のcommon diseaseを多く経験できます。また、分娩数は福井県一で、地域周産期母子医療センターの役割も担っています。
周産期(小児科)重点プログラム卒業生インタビュー
石丸 真璃子先生(いしまる まりこ)
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1.重点プログラムを志した理由は?
私は昔から子どもが好きで、大好きな子どもたちのために何かがしたいという思いから、小児科医を志して医学部に入学しました。出身大学は他県ですが、「生まれ育った京都府で小児科医として働きたい」という気持ちが強く、京都府立医科大学附属病院の周産期(小児科)重点プログラムでの研修を希望しました。
このプログラムの最大の特徴は、2年次必修科目の救急・地域医療の2ヶ月間を福井愛育病院で研修できる点です。福井愛育病院は小児科と産婦人科のみの病院で、小児科のみで49床(一般小児37床、NICU12床)、年間約1200件の分娩を扱っています。外来患者さんや新生児症例も多く、初期研修のうちから様々な経験を積めると考え、当プログラムを志望しました。 -
2.研修して良かったことは?
2年間の研修では、大学病院(一般病棟・NICU)、京都第一赤十字病院、福井愛育病院で計5ヶ月間小児科研修を行いました。
大学では腫瘍や神経疾患、染色体異常など、難しい疾患をもつ患者さんを担当しました。長期入院している子どもたちに少しでも楽しい時間を過ごしてもらいたいと、ベッドサイドで折り紙をしたり、一緒にゲームをしたりしたことは、とても良い思い出です。
京都第一赤十字病院では、大学病院とは異なる救急対応の多さに悪戦苦闘しながらも、多くの学びを得ました。重症例も多く、walk-inで受診した患者さんが脳腫瘍と診断され、最初の告知に立ち会ったことは、今でも忘れられません。
福井愛育病院では、当時RSウイルスが大流行しており、外来受診は1日300人超、数人退院しても午前中のうちに満床になる、という状況が2か月間続きました。忙しい毎日でしたが、多くの症例や処置を経験させていただき、その後の小児科専攻医としての勤務に大きく役立ちました。 -
3.今後の展望を教えてください
現在医師6年目、小児科医として4年目になります。研修医・専攻医として子ども達と関わる中で、「生まれたその瞬間からともに歩んでいける」新生児科医を志すようになりました。
現在は京都第一赤十字病院のNICUで勤務しており、主治医として診療にあたるほか、ドクターカーでの新生児搬送、学会発表、論文執筆、臨床研究責任者としての研究活動など、充実した日々を過ごしています。
また、来年度からは京都府立医科大学大学院に進学し、新生児の予後改善に繋がるような研究に取り組みたいと考えております。
右も左も分からなかった研修医時代に、患者さんのご家族にいただいた「良い小児科医になってね」という言葉を胸に、今も日々の診療に全力で取り組んでいます。
右も左も分からなかった研修医時代に、患者さんのご家族にいただいた「良い小児科医になってね」という言葉を胸に、今も日々の診療に全力で取り組んでいます。

