外来診察

特徴

近畿地区で数少ない小児リウマチ専門医の外来です。近畿圏外からの受診者も多く、欧米在住の在外邦人患者のコンサルト、海外からの通院患者もございます。平成28年度の全国調査では、小児の膠原病・リウマチ性疾患の診療患者数は、本邦トップ3の一角を占めています。

診療では処方権の制限のある生物学的製剤を含め高度医療を行っていますが、分子遺伝学的診断(PIDJ ver.2連携施設)を取り入れるとともに、免疫学的な検索、サイトカイン測定や蛋白解析、免疫不全の分野では好中球機能検査やリンパ球サブセット解析、T細胞サイトカイン産生能評価、微量血でのNK活性測定などをbedside “with” benchのスタンスで行い、迅速診断を基とした外来管理を目指しています。加えて線維筋痛症などの慢性疼痛、小径線維ニューロパチー、小児四肢疼痛発作症に関しては、京都大学疼痛疾患創薬科学講座と連携し遺伝学的診断を行った上で、薬剤治療を積極的とともに心療内科的なあるいは児童心理の側面からのアプローチを連携の中で行っています。この医療連携は学内学外問わず、整形外科、内科、眼科、皮膚科、ペインクリニック、リハビリテーション、精神科、臨床心理、鍼灸など多岐にわたり、包括的な医療を目指しています。またcomorbidityに着目し、自律神経障害の側面からの精査および探索的な治療を行っています。

得意とする疾患

若年性特発性関節炎、脊椎関節炎、全身性エリテマトーデス、若年性皮膚筋炎、シェーグレン症候群、混合性結合組織病、血管炎症候群、リウマチ熱、ベーチェット病、サルコイドーシス、難治性ぶどう膜炎、乾癬、炎症性腸疾患、自己炎症症候群(家族性地中海熱など)、慢性再発性多発性骨髄炎、原発性免疫不全症(慢性肉芽腫症、分類不能型免疫不全症など成人発症含む)、線維筋痛症、慢性疼痛、小径線維ニューロパチー、小児四肢疼痛発作症。

診療メンバー

准教授 秋岡親司
助教 中川憲夫(北部医療センター)
研修員 大内一孝
研修員 久保 裕

入院診療

各診療グループの入院診療の特徴

  • 生物学的製剤によるリウマチ、膠原病、自己免疫疾患、炎症性腸疾患等の治療
  • 免疫疾患や炎症性疾患に対する血液浄化療法
  • 免疫抑制剤を用いたマルチターゲット療法